和解と記憶関連エセー書評

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文化記憶班の分担者 中山大将先生が以下の論文を発表しました

旧南樺太からは、第二次大戦後に引き揚げた樺太アイヌや、ニブヒ、ウィルタなどの少数民族出身者が、日本に帰化しています。大国の勢力均衡ゲームの中で、人生を翻弄された点で、在日朝鮮人・台湾人・華人、日本人引揚者と同じ人々ということができるでしょう。しかし、社会的処遇やその後の社会における認知度は、大きく異なります。そうした点への自覚を深めるためにも、中山先生の御研究は大きく貢献するものと信じます。

1. 中山大将「樺太のエスニック・マイノリティと農林資源:日本領サハリン島南部多数エスニック社会の農業社会史研究」
『北海道・東北史研究』第11号、2018年6月30日、77-90頁。(査読有)

2. 中山大将、竹野学、木村由美、ブル・ジョナサン、パイチャゼ・スヴェトラナ
「サハリン樺太史研究会第41回例会 樺太の〈戦後〉史研究の到達点と課題」
『北海道・東北史研究』第11号、2018年6月30日、108-119頁。(査読無)